【マゼンタトリートメントの開発工程と想い】ロングヘア美容師だからこそのトリートメント話。
前回はトリートメントのつけ方をお話しましたが、基本的にはどんなトリートメントでもその注意点を知っていれば大丈夫。
でも結果に違いが出たとしたら
それは【成分の違い】しかありません。
マゼンタのトリートメントは
私が1番最初に開発したもの。
1番納得のいく効果のトリートメントが欲しかったのに各メーカーから探しても気に入るものが無かった時、
ちょうど代理店さんから
「オリジナル商品を作ってみませんか?」
と言われた。
今の店舗に移転(HANAMIZUKIからMagenta Room に)も決まっていた時であり、
トリートメントが1番好きで、たくさん使ってきた私だからこそ、いいトリートメントが作れるのではないか!?
とも思い、タイミングも良かったので思いきってマゼンタシリーズを開発することに決めたのです。
開発にあたって【毛髪診断士1級】を取っていてそれなりに知識はあったけれど、シャンプーに関しては界面活性剤が大事で、どんな構成がいいとかこんな成分が入って欲しいなどがかなり明確でしたが、
トリートメントはあまりテキストにも正解がなく曖昧な世界だった。
製造会社の社長さんに聞いてみると、開発の流れはこんな感じ。
↓
①まず今現在1番気に入ってるトリートメントをサンプルに出す。
(その成分表示を全てチョイスする)
…しかし真似たとしても、それぞれがどのくらいの割合なのかは企業秘密なので、全く同じ物は作れない。それについても順次話していきます↓)
②サンプル成分の他、更に加えて欲しい成分を伝える。
私はこんな感じ↓
・ビルベリー葉エキス(マゼンタ共通成分)
・アルガンオイル(今までで好感触だったから)
・セラキュート(新成分で優秀な効果がある)
・ケラチン(髪の補修には基本大事な成分)
・コラーゲン(ケラチンと同じく。)
を追加。
③どんなイメージのトリートメントにしたいのか?を伝える↓
・髪の傷みがとても気になる人向け
・エイジング毛やクセ毛などの悩みがある人へ
・カラーやパーマ、縮毛などの施術の後にもなるべく補修したい。
⇒重め、しっとり、なめらか、まとまる、使い続けると落ち着いていく、確実な効果が感じられる成分。
ほぼサロン用スペシャルトリートメントに近い感じを要求しました。
④サンプルと希望をもとに製造会社の化学部さんが試作品を作り、出来たら届く。
⑤届いた試作品を自分の髪やスタッフの髪で試す。→同封されたアンケートに答えて提出する。
・着け心地はどうか?
・手に取った硬さ(粘性)はどうか?
・髪につけた時の髪へのなじみはどうか?
・流した後の質感はどうか?
・乾いた後の仕上がりはどうか?
・重みやツヤ感などは希望どおりか?
・その他、記述。
など。
それぞれを1から5段階に◯つけたりもして、全ての項目が【5の満足】になれば、製品完了。
そうなるまではアンケートの結果を見た製造さんが試作を繰り返し、届いては試し、アンケートを送る、を繰り返す。
私が試すのは1週間くらい(物によっては一回でダメ出しも)。アンケート出して2〜3週間後に試作がまた届くというサイクル。
通常なら3〜5回くらいで出来上がることが多いと聞いた。
⑥成分仕上がりが完成したら【香り】を決める(作る)→これも何度も試作する(汗)
⑦ボトルを選ぶ(サイズの種類なども決める)
⑧ボトルラベルのデザイン制作とシール作成。
→デザインも自分で考えたが、シールになる工程での色味調整が意外に難しい。
⑨商品名、裏面の使い方や成分表示の文を考え、販売価格を決める(成分が決定した後に出る原価をもとにする)
⑩パッケージされた完成商品が届く!!
そんな流れ。
私が提出したサンプルはもちろんサロン専売品でミニパックになっている特別仕様のもので、それを使ったお客様方が皆良かったと言うもので、私もメーカーさんの拘りも含め良いトリートメントだと思っていたもの。
そんなトリートメントに自分が希望する成分と希望の香り、希望のボトルやラベルがついたら最高じゃないか♡
なんてウキウキしながら試作を待った思い出。
そして届いた第1回目の試作品が、サンプルのものとはほど遠い質感でひどくガッカリして、アンケートに【1】ばかりをつけ、製造会社さんに
「ここまで厳しい評価をもらったのはあまりない(苦笑い)」
と言われたことも今や懐かしい思い出!笑
オリジナルトリートメントを製造するにあたって重要なことは成分以上に
自分がトリートメントを使った時の感触や仕上がりの違いから感じていた経験
が制作のベースにあってこそ、良いトリートメントが作れるのだと実感した。
しっかりとした感覚と想いが無いと、でき上がるものも何となくのぼや〜っとしたトリートメントになるのだ。
【沢山のお客様の髪を触った経験からの感覚】
【ロングヘア経験が長く、傷みと弱い髪質と向き合い、トリートメントが好きで沢山試して変化を知っている感】
そんな強みを持つ私だからこそ、
トリートメントは譲れない!!
出来たものは自信を持ってお客様に使っていただきたいから、何度も何度も試作品と向き合い、チェックし続けで、製造会社さんも向き合ってくれました。
そうやって根気強く試し続け、
やっとこれだね!!
っていうトリートメントが出来上がった時は
本当に嬉しかったです。
棚に置いたトリートメントのビジュアルは品のあるブラウンのボトル(透明よりブラウンの方が剤の劣化も遅いっていう実用さもある)、
美意識を感じさせるマゼンタピンクのシールに、
『Magenta』ロゴが入り、かすかにサロンテーマである【花・水・月】が入ってます。
シャンプー後の濡れた髪に、
手に取ったトリートメントを塗布する際に薫る香りがまた何とも言えない幸せ感で癒されて、心は満たされる。
付けた瞬間からゴワついた髪がみるみるしっとりなめからに浸透してトゥルントゥルンになり、
すすいでも髪の芯には補修成分がしっかり残っている感じ!
そしてタオルドライから乾かすまでの髪の変化も、つけた時と他のものでの違いをしっかり感じられる!
こういった工程にトリートメントの違いがしっかりあってこそ!!
乾いた髪が美しく、扱いやすく、艶が出てくる大事な要因になるのです。
その全てが満足いったトリートメントになりました!
そして。
次に気になるのはお客様方の反応!
お店のシャンプー台で塗布した時の香りの反応!「今までに感じたことないくらい素敵な香りねー♡」
とほとんどのお客様が香りは気がつくし、やはり結構重要ポイントらしい。笑
購入いただいたお客様がその次にいらした時に「トリートメントすごく良かったわー!」
と実感していただいた感想を聞けた時が、
本当に1番嬉しくてたまらない。
そしてお客様の髪の傷みが減り、
髪が伸びたにもかかわらず以前よりおさまりがよさそう。
そうなってやっと私の中で
我ながら良い商品が出来た!
更に自信をもって販売紹介をしよう!
と思えるのだ。
マゼンタトリートメントは
サロンで施術後の不安定で繊細な状態の髪に、
浸透して直ぐにとつるんと馴染むから
時間を置かなくていいのです!
(私も昔はホットタオルで巻いて時間置いてました^^;)
流してもベタつかないのに、乾かしてもなめらかさが残る。
他のトリートメントとの大きな違いは
使うほどにしっとりと
【補修保湿成分が貯金されていく】のだ。
日々の傷みと補修を繰り返しながら貯金が増えた時……、
クセが落ち着き、静電気も起こらずに
まとまりやすい髪になっていく。
そしてそのうち乾きづらい?重すぎる?
と感じた瞬間がトリートメント貯金満杯で
いい状態だよ!
これからは量を少なくしていいよ!!
ってサインなのだ!!!
パサつき、拡がりを抑えたくて「オイル」をつけたりする人もいることでしょう。
でもオイルは、ついた所とついてない所の差がありすぎてしまう。
トリートメントは均等についてこそ全体がおさまるのだ。
濡れた髪につけて流すタイプのトリートメントがまず基本なのはそういう理由。
満遍なくと言いましたが、細かく言うと根元には付けず、毛先に行くほどに多くなるような付け方で均等にです!
つけたら大きなコームで全体に馴染ませ、
サッと流して、乾かすのみ!!
オイルは寝る前につけたら枕やお肌についてベタつき、吹き出物の原因になったりもするから避けたい。朝ジットリしてたら最悪ですしね。
トリートメント成分調整の試作に苦労しましたが、実は〈香り〉も苦労しました。
初版は【ベリーの香り】にしてました。
なぜ甘い香りにしたかというと、
「もっと自分を甘やかしていいんだよ」
っていう密かな?メッセージ。
酷使されてる髪にもっと保湿を。
頑張ってる女性達にもっと自分にご褒美を与えてあげよう。
そんな感じ。
自分なりの想いを託した香りですが、
トリートメントの原材料って香りがついてないとけっこうな薬品のニオイなんです。
それを消した上で希望の香りを乗せるのですが、ベリーがなかなか原材料臭に負けてしまって試行錯誤(汗)
仕上がったと思ったら直ぐに劣化してしまったりして何度も調整して出来た香りでした。
「めずらしい香りね!」
「この香り好きー♡」
「私には甘すぎるかもー笑」
などなど様々でしたが、
トリートメントの香りはつけた時だけフワッと香り、乾かしたら時には残らない絶妙な量。
(香りが強すぎて残るものは敬遠したい派】
そして、昨年〈香りをリニューアル!〉
苦労して作った香りですが、
それ以上に良く出来た
【グランマリーの香り】(シャンプーなどに使用している天然精油のブレンド)が好評価なことと、
女性達へのメッセージは
【甘やかし】より【癒し】の方が必要なんだと感じたからだ。
…妥協しないで頑張る女性達へは
疲れた身体と心を癒す香りの方がいいかもと。
時代が変わったこと、
私自身も変わってきたのかもしれない。
でもその変化も自然と受け入れ、
即座に【香りの変化】の試作!試作ー!!汗
リニューアル品の香りは
グランマリーの香りの3つの精油の構成。
↓↓↓

リニューアルのトリートメントは他のシリーズ品より
【イランイランを強めにした大人っぽいハーブの香り】となってます。
すごい癒されますよーーーー🤍
質感もグレードアップしました。より潤いなめらかです!!
ラベルシールも微妙に変化!より大人っぽいシックなワインレッドです。
↓↓↓

↑サイズは3通りですー!
サロン専売品は、
成分やコンセプトを美容師さんがそのお客様に合うものを、正しい使い方もお教えして使っていただくことで市販品よりも素晴らしい効果を発揮してくれるます!!
濃厚な成分を価格に収めるために広告宣伝してないものなのでコストパフォーマンスが高い!
だからこそ
理解し、迷うこと無く、安心して使い続けることで効果も早く出る。
良いトリートメントを使うということは
カラーや縮毛矯正などをしつつも髪をキレイでいたい人にとって
重要アイテムなのですよ!!!
つけたらつけただけ裏切らない効果。
だから私はトリートメントが大好きなのです♡
(トリートメントは補修とケアで好き、
シャンプーは予防、美髪維持で重要!という認識です!!)
カラーやアイロンはバンバン使うのに
…トリートメントを全然使って無い!?
私からしたら髪の悲痛な叫びが聞こえて涙です〜
つけてあげてぇーーーー(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
マイナスの工程より
プラスのケアを多くする。
そうしていると傷んでしまった髪でも
まるで傷んでないみたいにキレイね!
という髪になれるんですよ!!!
ずっとロングヘアで実験している私の実体験があるから自信をもってアドバイスします!
死んだ細胞だから傷んだ髪は戻らない?
そんなの分かっている!
でも化学の進化によるトリートメントでどこまで質感を取り戻してくれるのか?
傷んだけど、傷んでないキレイな髪に見せたい!
傷んだはずなのにすごく調子良い質感にしたい!
オシャレはしたい、だからケアもする!!
そういう想いでずっと試してきて、
今の私がいる。
↓↓↓
アイロンは絶対に使わない派。
これは寝る前に巻いて、朝外しただけのゆるウェーブ、アレンジも効くので毎日ラクでキレイに。

全然難しくないですよ!
どんな方でも(言われた事をすんなり受け入れて行動できる人は早い!!)
2年あれば
私のようなロングヘア髪に近づくことができます|•’-‘•)و
(今現在ベリーショートだとちょっと時間かかるけど汗)
まずはしっとりトリートメントを使うこと!!
色々試してみてください。
そして、分からなすぎたら…
マゼンタトリートメントを使ってみてね。
少しでも髪についての悩みが減りますように。
祈っています!
次はアウトバスのトリートメント系の話をしますよーー!
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