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【道のり23】一人美容室経営者の妊娠という人生最大の賭けと救い。

ブログ女美容師の道

15年前。

私は、一人美容室を経営してから3年経っていました。

その頃は仕事しながらもう一つ、
大きな構想がありました。

それは…

「子どもを授かれるのか?
それはこの状態で可能なのか?
どのタイミングが最適なのか?

自分で決められない部分もあるけれど、

どんな準備が必要なのか?

…それもふまえて、
どのように働く必要があるのか。」

普通の会社員なら産休や育休があります。

でも、一人美容室経営者は違う。

ひとりで自分だけだから
好きなように働ける。

でも働けなければ、収入は止まる。
家賃や返済などの支払いは普通に毎月ある。

妊娠〜出産〜産後まで、
何か月休むことになる?

その間、お客様は?

もし妊娠中に体調を崩して入院したら?

もしそうなってしまったら…
その時点で、その期間分の貯蓄がなければ
お店は潰れるかもしれない。。

そもそも開業する時に、
貯金と足りない分は借入金。

そこから3年で支払いながら、貯金もする。

丸3年で、何ヶ月休むことになっても返済できるくらいのお金を貯めることを目指す。

そんな構想をもって
計画的に行ったらいいな、
いや、行ってみせる!!

そんな気持ちでスタートした独立開業だった。

私にとって
妊娠・出産は、

人生で最大の賭けでした。

妊娠する前から少しずつ
お客様方の妊娠・出産・子育て経験を聞きながら、イメージや覚悟だけは少しずつできていた。

そんな時に起きた東日本大震災。

世の中も、お店も、
この先どうなるか分からない。。

「今はお店を保つことを1番に

考えなきゃいけないね。。」

そういう認識は夫婦お互い一致していた状況。

子どものことは、少しばかり立ち止まりました。

それからある程度の日が経ち、
少しずつ当たり前の日常が戻ってきた頃。

「あれ?もしかして!?」

予想もしていなかったタイミングで、
妊娠が分かりました。

不思議と驚きよりも先に

「このタイミングか!!!」

と思った。

入念に計画していたそれまでと違って、
頭の中ではまだ再準備中、という頃だった。

でも。

もうかなりたくさんの話を、聞いて、考えて、

を繰り返し考えていたから、無意識レベルで準備はできていたのだと思う。

嬉しいという気持ち以上に、責任感がくる。

「ここから、新しいチャレンジがスタートするってことだね!
よし…、
スイッチ入れ替えて、やるぞ!!

できる限り、何ヶ月、何日でも長く

ギリギリまで働けますように。

お願いします…、

私も頑張るから、

なんとか安定良く続きますように…!」

そんな気持ちだった。

発覚して

心のスイッチいれて

たとえば母子手帳もらって
定期的に病院でチェックして
それだけで安心は保障されるわけではない。

個人差があるのが当たり前。

いつも絶好調ではない感じ。
食事や匂いに対する感じ方、体力などは揺れる。

それでも私の場合は、

想像より【つわり】はキツくなくて、
オレンジジュースばかり飲んでいた(笑)

お客様方からたくさんの経験話を聞いていて

どんなパターンで来るかなと思っていたが、

どれも想定内な感じ。

美容師としての仕事も毎日続けられました。

無事に安定期に入った時からは、

「毎日、今日も無事でありがとう。

このお腹の子、親孝行だな!!」

なんて思っていました(笑)

お客様に心配を掛けたくなくて

ギリギリまでお伝えするタイミングを考え迷っていた。

でもそのうちお腹がシャンプー台に当たるようになったり、

ヒールを履かなくなったり、

自転車に乗って出勤するのをやめたり、

少しずつ服装や雰囲気が変わる私を見て、

勘の鋭いお客様から、

「もしかして?」

といよいよ言われるように。

それはお腹がかなり目立つようになった
最後の2ヶ月切った頃でした!!

よくここまでバレずにできたなと(笑)

妊娠をお伝えすると、

今度は皆さんが自分や娘さん、周りの方々の出産のお話を、それはたくさんしてくださる!笑

人それぞれ、本当にいろいろな経験がある。

聞けば聞くほど、

「もう、ほぼ何とかなるなっ(笑)」

と、そんな気持ちになるくらい、
超安産から、キツい話まで、、

こんなにもリアルな体験談とアドバイスを事前にたくさん聞けたのは私ぐらいじゃないか!?と思うくらい心の準備はできていた。

心配症な私にとって、
それはとても心強くさせてくれたものでした。

一番ありがたかったのは、

「産後、戻ってくるまで待ってるから。」

という言葉。

それから、

「それまで髪をどうしたらいい?」

「予約はどうすればいい?」

そんな声にちゃんと応えたい。

出産が早まるか
遅れるか分からないけれど、

「一応、この辺りで縮毛して落ち着かせておきましょうか。」

「この辺りで色持ちのよいカラーをしておきましょうか。」

「次のカラーはいつもより少し空くかもしれませんが、マスカラタイプかトリートメントカラーでしのいでいただけますか!?
絶対すぐ戻ってきますのでっ!!」

そんなやり取りを多くして、

お客様だけが見られるネットページを用意。
そこで状況報告を入れ、ご希望連絡をいただけるようにしました。

「まだ働けてるのか、入院したのか、
出産、産後の状況、
仕事がいつ頃できそうかなども
そこに書いていきますね。

出産には体力がいるので、出産前日まで動いてと病院からいわれてるので仕事します!

あと初産だから遅れるかもしれないので、

それまで必要とされるならやります!」

そんな話をすると

「じゃあ、まだ大丈夫だったらカットしてくれる?もし、出産になったら連絡くれれば大丈夫だから!笑」

そんなお客様方も多くて、、

そういう柔軟なやりとりや会話ができる感じが、ひとりで経営してギリギリの中で向き合ってる私にとっては、とてもありがたいものでした。

そして、いよいよ!

予定より早く!

破水からのスタート!!!汗

ご予約をいただいていたお客様へ
病院からカットできない旨のご連絡すると、

「全然大丈夫よ!

それより、

出産、頑張ってきてね!!」

という温かい言葉でした。

髪をやって差し上げられなかったのに
それでも、応援してくださる。

その言葉が本当に嬉しかったのを
今でも覚えています。

ひとりでお店をやっていると
時々孤独感は無いわけではない。

でも。

たくさんのお客様が
支えてくださっているんだなって

私はひとりではなかったと
改めて思えたりする。

そもそも独立したかったのも
そんなお客様への感謝の気持ちからだった。

とりあえず!

ひとりの人として!!

一人の子を出産してくるぞ!!!

そんな感じで。

今振り返ると
あの妊娠期間はかなり
人生最大の賭けの期間でした。

でも、

一人で乗り越えたわけではなく

お客様がいてくださったから

一つひとつ不安を越えられた。

そう思っています。

そして、

ありがたいことに
破水の前日まで働くことができました。

(後半はお腹がよく張ってしまい、

帰り道は何度も立ち止まったりしたけど…、

子供もよく頑張った!!笑)

「これならあとはもう何とかなるだろう。」

そんな希望を持ちながら
私は出産の日を迎えることになります。

…その後、

人生最大の地獄の時間が
来るとも知らずに…
(;>皿<)…笑

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