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【道のり20】体からの不安定なサインと、再調整の時。

女美容師の道

2008年6月1日に独立して数ヶ月。

ありがたいことに
私は毎日忙しく働くことができていました。

それまでにお世話になっていた
お客様や友人達が

私ひとりだけの
私の決めたコンセプトの
この小さなお店にて

再度お会いすることができた嬉しさや
感謝の気持ちを込めて

自分がやりたかった美容の仕事に
全力投球していた。

そんな日々が過ぎた秋頃。

急に体に異変が起こり始めた。

朝はいつも通り。

ところが午後になって
少しずつ体の節々に痛みと
立っているのがキツイと感じるつらさ。

何か、体がおかしい。

仕事を終えて家に帰ると
38度を超える熱が出ていた。

夜は高熱と体の痛みに苦しみ
そして寝落ちする。

しかし、朝になると
何事もなかったように熱が下がっていた。

だから、また仕事に行く。

最初は月に二回。

それが週に一回。

そして週に二回。

少しずつ、
普通だった毎日に

「今日は大丈夫かな…」
と不安に思う日と

痛み辛さに打ちのめされて苦しむ夜。。

原因が分からない。

ネットで調べても、
なかなか同じような症状は見つからない。

そんな中で目に留まった
「慢性疲労症候群」という病名。

さらに調べていくうちに
「栄養療法」というものを知り

その分野に詳しい先生の病院が
市内にあることが分かり受診した。

病院で言われたのは、
女性に多い

『鉄欠乏性貧血』

「貯金していた血が欠乏していて
自転車操業で少ない血を回してるような感じだよ。これじゃあ、つらいよね。」と。

今振り返ると
独立まで走り続けてきた疲れや
気づかないうちに抱えていたストレスがあったのだろう。

体は自分で思っていた以上に
限界にきてるよって
悲鳴をあげていたのだ。

お医者さんには

鉄剤。
サプリメント。
食事の改善。

そう言われても
当時の私は
一人暮らしの延長のような生活。

体のことなんて
いつも後回しにしていた。

食べ物よりも
美容にお金と時間をかけて

遊びよりも
美容師と経営の勉強をするのに
ずっと夢中になっていたのだ。

体調が悪い時には
点滴を受ける。

それでも仕事の日は
いつも通り、笑って、夢中になって、
仕事をする。

お客様の前では何事もないように
美容師をすることができていたと思う。

でも
休日になると
ほとんど動けない。

そんな日が繰り返されていた。

どうした、私のカラダ。

なぜこんなに弱ってるんだ。

「あなたはいつも元気ね!」
って言われる美容師だったじゃん。

まだ始まったばかりなのに。

そんな不安の気持ちの裏側で
なぜか受け止めている自分もいた。

今まで適当にしてきた食生活や
体との向き合い方を
ここで学びなさいってことなんだろう。

そしてもう一つ。

もしこの先
子どもが欲しいと思う日が来たとしても

この体のまま
こんな生活を続けていたら
きっと難しいだろう。

だから今。

「体を見直しなさい。」

そんなふうに
人生に言われているような気がしていました。

熱や痛みはツラい。

でもそれ以上に
美容師を続けられなくなることや

独立したばかりのお店を
止めてしまうこと

お客様にご迷惑をかけてしまうことだけは
どうしても避けたい。

そっちの方が何倍もツラいのだ。

午後になっても
痛みが出ないことに安心する。

熱が出たとしても
朝になって下がっていれば
仕事ができる。

それだけで
「今日もなんとか大丈夫だった。」
と安心していた。

一見何事もなく元気に、夢いっぱい
働いている美容師の私。

その裏では
かなり不安定さを抱えていたあの頃。

そして。
それから少しずつ熱は出なくなり

普通の日が増えていったのでした。

大人になって
根本的に体と向き合い
整え直す時。

それは
美容師として
私らしく生きていくために
必要な時間でした。

でも。

これから先に訪れる
もっと大きな試練のはじまりに
過ぎないことを

この時はまだ
知りもしないのでした……。

この記事を書いている美容師のこれまでの道のりはコチラ

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