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【道のり11】美容師として邁進期間!

ブログ女美容師の道

店長が居なくなり、新しいスタッフが増え、

そのお店は相変わらず沢山のお客様で溢れる。

毎日忙しい美容師ワーク。

私にとってはやっと充実した気持ちで、

純粋に自分がやりたかった美容師という仕事をすることができ始めた。

技術の向上や様々なお客様との出会い。

夜は新しい薬の講習があったり

休日も講習会がある。

コンテストに出るために材料費と時間を費やす

美容師あるあるの休み少なく、給料安い世界。

でも私にとっては毎日楽しい念願の日々。

様々な年齢層の方との会話も初めこそ、話題に悩み、沈黙に悩んだりしたものだが、沢山教わる事が多くて〈お客様は人生の先輩〉なんだなぁと思ってから接客業はいいものだと今でも思っている。

しばらくはアシスタントとして、店内にお客様をお通しし、シャンプーして先輩へ繋ぐ。

そして先輩のお客様をまた引き継いで終了しお会計からお見送り。

アシスタントは下働きって感じがするが、上手になってくると逆に先輩達を動かす、お店を回す役割りとなり、微妙な駆け引きがその後の評価になったりもするので、それはそれで働き甲斐のあるポジションでもあった。(これを業界ではスーパーアシスタントと呼ぶ。笑)

またそのお店は〈シャンプーセット〉というチケットコースがあって、週1、2でシャンプーブローに来られるいわゆる常連様が多くご来店されていた。

もちろん私はアシスタントでシャンプーをするのだが、他にも手が空いてるアシスタントや、スタイリストでも空いてる人がシャンプーしたりする。

そうするとそのお客様方がシャンプーの感想や評価、感じたことを思わず口から漏れ出たりする。

「あの人は上手だけどチカラが足りないのよね」

「あの子のは心がこもってない感じがするわ」

など(^_^;)

ご年配のお客様方は何十年も何十回も、どこかしらの美容室に足を運び、その間何十人もの美容師に出会って施術を受けてきている。

様々な体験をされている中で私も1人の美容師として、お客様方の過去の美容師さん達と比較される毎日なのだ。

(そう思うと毎日毎回がチェックされてる!みたいでストレスになってしまう美容師さんもいるかもしれない…)

私は手荒れが酷くて、ストレスが解消されてもカラダの異変というのはなかなかすぐには治らなくて…(手荒れの話はまた別で書きたいと思います)

「貴方に洗ってもらうのが申し訳ないわね。」

また

「貴方の体型見ると期待できないなって思ってしまう」

ともよく言われる。

小柄な人あるあるの損なイメージ。

そんな私の美容師人生は前店のシャンプーテストから始まっていて、しっかり教わって訓練をしてきたので

【シャンプーを制する者が1番いい美容師なのだ】

という理念?に揺るがない気持ちを自分に課していた。

日々、毎回、どんなテクニックをすれば良いシャンプーができるか?を常に1人も怠らず考えてやっていた。

メリハリのある力加減、細やかな手捌き、シャワー音の出し方、使い方、頭皮の汚れ落としからマッサージ効果まで、そしてタオル使いから声かけまで最善の気配りをして、シャンプーを気持ちよく体感していただく。

手で直接触るシャンプーという仕事は1番人間性が伝わる。

ひ弱に見えるがチカラがある私だ。

そしてずっと下のスタッフが入らない状態に位置していた私は、たぶん他の美容師さん達よりかなり長い間ずっとシャンプーをしてきているのでその熟練のこだわりに自信を持っていた。

ここで自分とはこういう美容師なのだ、

というアピールを始めていたのだ。

すべての評価が未来へ繋がっていくだろうと。

だからこそ、そのひ弱で損なイメージを覆すことに燃えていた私。

お客様によって違う頭の形や毛量、生え際、長さや頭皮の状態などから、その方の好み、などなどの加減、微調整をして最大限の気持ち良さを体験していただくことに全力を尽くす。

そうすると次第に

「貴方、見かけによらずチカラあるのね!

とても絶妙なタッチですごく気持ちよかった!」

「今日は貴方がやってくれるの?

 今日は当たりのだわ!!!」

(先輩に聞こえるからあまり大きな声で言わないでーと思う私でしたが(汗)

そんなこんなで、今でもシャンプーにうるさい私ですが、シャンプー剤にうるさいのもその延長なだけで、全てのヘアケアの始まり、美容室での1番気持ちいい技術に尽力するのは当たり前だと私は思っていて。

なので

「こんなシャンプーされて、

 生きててよかった!」

と言われた時や

「シャンプーってこんなにしっかりやるものなんですね、家でも真似してやってみます!」

と言われると最大級の褒め言葉なので

すごく嬉しい!!!

そんなスタートで、その後も様々な技術も同じようなスタンスで取り組んでいく。

そのうちスタイリストとしてカットもさせてもらうようになった。

もちろん緊張もするが、

それまでに沢山の友人モデルをやってきたこと、

先輩方の仕事をずっと見て学んだこと、

夜に1人でコツコツと練習したことなどと、

接客に不安が無かった事がプラスになり、

…トントン拍子で指名のお客様が増えて行った。

先輩やオーナーが驚くくらいのスピードで

そこそこ人気のスタイリストになっていった。

美容師として生きていきたい私にとって

ご指名をいただくことは本当にありがたいこと。

必要とされることに生きてる価値を感じ

また、それに応えたい!

と心底お客様へ出来る限りのチカラを尽くし、

さらなる技術や接客を精進をし続けようと思うのだ。

本当に美容師は天職ね!

って誰からも言われるような

分りやすい美容師人間。

そんな時代を走り抜けた

24〜28歳頃の私の話。

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