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【道のり15】独立審査〈後編〉

ブログ女美容師の道

夢破れて、塞ぎ込んだ。

泣きすぎて頭痛くて重くて

ショックでなかなか立ち直れない。

希望をもって頑張ってみたけど

絶望の道、険しい道しか私にはやってこないのか…。諦めるしかない…のか?

ずっとゴロゴロとして立ち上がれなかったが、

フッと…

相談にのってもらっていたお店を既にやっている美容師のお姉さんの顔が浮かんだ。

…報告、というか結果を伝える電話をしよう。

そして賭けをしてみようと思った。

今回の話をして、もしお姉さんが

「残念だったね」と言ったら諦めよう。

「諦めなくていいんじゃない?」

と言ったらもう少し粘ってみよう。

…姉さんにはまったく知りもしない、私の中で諦められずにグルグルしている気持ちに見切りをつける為に、分かれ道の選択の条件(きっかけ)を勝手に決めたのだ。

…なんて言うだろう。

「公庫に行ってみたんですけどダメでした…」

「…そうだったんだ。。

でも!

むしろ良かったと思っていいんじゃない?

早まって決めなくても、ゆっくり色んなやり方やお店の形を考えられるってことだよ!」

…思わぬ返事!!

むしろ良かったって…、さすが独立してるだけあるな、って尊敬してしまった。

そしてこの答えは!

これは諦めるなって事だ!!!!

そしたらまたムクムクっと

ずっと気になっていた小さな部分が

どうしても気になる!

聞くしかない!!!!

そう思ってすぐ公庫に電話でお問い合わせした。

「先日伺ってダメと言われたんですけど…

どうしたらいいですか?」

そこで出た方は即時に

「相談のりますので、もう一度来れませんか?」

と軽く、でもとても親切な感じで言われた。

またもや関内の街を歩く。

この間泣いて歩いてたばかりなのに

また戻ってきたな……

私ってやつは。

( ´,_ゝ`)フッ…

そんな事を思いながら

同じビルに入る。

苦々しい思い出もまだつい先週。

前回来た時は前のめりだったけど、

今回は俯き加減。

まるで闘いに敗れてしまった惨めな兵士のように。

…そんな時に現れた担当者さんは

窓口の人と全然違った。

爽やかで愛想よく、そして親切に

相談用のブースに通してくれた。

ゆっくりと全ての書類に目を通していた。

そしてペンを持って何やら書き込み始めたな?と思ったら

「ここの数字をこうしたら、

大丈夫なんじゃないかな?」

えっ!?

それです、それが知りたかった所!

資金と費用等の諸々のバランス。

全然分からない部分の数字を

サラサラっと書き直して、これで足りるよって。

それがやりたかったことー!!!

そして、

簡単にやってくれたーーーーーーーーー!!!

。+.゚.(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭)゚+.゚。

「えっ、本当に大丈夫なんですか?!」

「必要書類や通帳など審査が通ればだけど、

多分大丈夫だと思うよ!協力します!!」

融資は人間審査みたいなもので、

通帳を見れば人となりが全て分かるのだと。

大きな出費やローンがあると衝動買いする人なのか、とか。生活費はどのくらいなのかとか。

私は一人暮らし経験も長い中で、わりと家計簿的なのをつけて毎月計画的に貯金をしていたので、、担当者者さんからはその点でかなり信用性があるよと言われた。

また酷く荒れた手をみるだけで、

頑張ってる人なんだというのが伝わりますと。

手荒れにずっと悩んできたけど、

ここでそれが役に立つなんて!!苦笑

その担当者さんと面接しながら、次々に書類に記入していき、色々なことを教えてくれて、

そして数日後。

担当者さんから電話!!

「審査が通りましたよ!!!」

審査が通ったということは

独立開店することが決定したということ!!!

最終手続きを終え、

空腹を満たすために関内から歩いてすぐの

赤レンガ倉庫に立ち寄った。

そしたら中庭1面にたくさんの花々が広がっていて、たくさんの人々が賑わっていて。

『フラワーフェスティバル』

をやっていたのだ!

温かい春の日差しにカラフルで様々な花達が

私の視界いっぱいに入ってくる。

小さい頃にお花屋さんになりたいと言った私。

ヒマな時はお花の絵ばかり書いていた私。

そんなお花好きの私に

まるですべての花々が

《おめでとう!》

《おめでとう!よく頑張ったね!》

って言ってくれてるみたいだった。

一生忘れることはないこの景色。

先週の心の中はどんより雨模様の冷たい街だったのに。

…人生とはホントに分からないものだ。

ほんの少しの違い。

普通なら1回目で諦めてるよね、

よく粘ったねって言われたけど、、

賭けと、諦めの悪さと、微かな望みを

最後まで突き詰めないと

人生を諦めるなんて簡単にはできないと

私の何かが

この【道】を手繰り寄せてくれたのでした。

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