【道のり7】夢の世界に入る前の準備期間
なりたい夢は【美容師】と決まった
小学5年生だった私は
おしゃれに目覚めた。
ファッション雑誌を見てたくさん真似もした。
(雑誌の世界のモノに触れたくて原宿渋谷などに出かけて行ってたおかげで専門学校選びも想像しやすかった。)
中学生になったら
「運動部」に入るんだ!
体と心を鍛えて強くならなきゃと
ソフトボールを握り、バットを振った
3年間。
病弱だった私は真っ黒に日焼けして健康児そのものに成長した。
野球のルールも分かるようになった。
(男性のお客様との話題に役立った)
高校生で入れる美容学校もあったけど、美容師になる人のほとんどが高卒から専門に行くのが一般的なルートだと知って、きっとその世界は大変だからその前に、楽しく青春するぞ!と過ごした高校3年間。
部活は早々に見切りをつけて【アルバイト】をし始めた。
それがとてもいい〈社会経験〉になった。
ファミレスのキッチンで3年間。
高校生、大学生、パートさん、社員さんと店長。
様々な人間模様。
何時間もの立ち仕事や手作業、水仕事。
自分に向いてることや苦手な事を知ったり
コミュニケーション技術もあがった。
本当にたくさんのことを教えてもらった。
すべてが今の仕事に生かされている。
私には親戚や祖母祖父などが近くに全然いなくて、そういった目上の大人と何を話せばいいかも分からない子供だったが、パートのおばさま達と話すうちに分かるようになった。
(美容室の午前中のお客様は、かなり大人な方々ばかりなので、どんな会話をすればいいか悩むアシスタントが多いなかでとくに困らなかった。)
面接にどう言ったり、振る舞えばいいかも分かったし、自分の仕事のやり方やそれに対する周りの人達との関わりからくる人間関係問題の耐性がつく。
ついでに体力がつく。
そしてお金を稼ぐことの大変さを感じる。
時間に対しての価値も考え方が変わる。
同年代だけで遊ぶのとは違う世界をたくさん教えてくれる。(もちろん節度をもって)
社会人になる前に
社会を垣間見る世界を知れたことは
いつもひとりで
好きなことだけやって過ごしていた
おとなしい私を逞しくさせてくれた。
高校3年間の青春も
それがあったからこその
今の私だ。
全然足りないけど
無いよりは全然マシな経験。
その経験は今の人と話す仕事上で
たくさんの引き出しになっている。
本当に無駄なことなんて
何ひとつも無かった。
むしろ全てが必要なプロセスだった。
様々な経験をしていくことで
未来に繋がる道も変わる
大事な準備期間。
私も今は子供がいるだけに
その子供が夢にどう向かっていくのか。
そんなことを考える今日この頃ですが
学生時代はぜひ
自分を探して〈何が好き?何が楽しい?〉
周りを知って〈いろんな人があっていい〉
自分に足りないものを集めにいって欲しいなと思っています。