【道のり6】美容師になりたい私と環境の話。
母に髪を失敗して切られ
数年後に初めて行った美容室で感動し
「私は美容師になりたい!」
と思った。(その話は【道のり4】)
そのまま真っしぐらに進んだわけですが、
〈小学生女子がなりたい職業ランキング〉で美容師が8位くらいに入っているのに高校生になった時、そのまま美容師になりたいと言う友達や知り合いは本当に少なくて、
なんで?
って思った当時の私。
手先がそんなに器用じゃないし…
と、そんな理由なら分かるけど、
多いのは
↓
仕事内容がけっこうキツイらしい。
収入もそんなによくないらしい。
一人前になるまで時間かかるらしい。
上下関係がすごくあるんでしょ?
接客とか話すの苦手なんだよね…
↑
そんな感じ?
今、美容師に憧れるなぁと思ってる子へ参考になるか分からないけど…
今は時代が私の時より変わってきていて
スタイリストになれる期間も
お店や本人次第で開かれる道が増えたし、
福利厚生がしっかりしてる会社も増えてきてる。(大変そうだけど)
基本的には
コミュニケーション能力や忍耐力が必要なのは今も変わらないかもしれない。
あとは、なりたい!という強い思い。
美容に賭ける情熱。
大学に行ってる同世代の友人達より先に社会に出て、そんな遊んでる友人達を横目に働くアシスタント期間。
この仕事が本当に好き!
絶対に素敵なスタイリストになるんだ!
そういった思いをずっと持ち続け
どんな試練も我慢して
時間もお金もギリギリの中でも
どんな雑用も
絶対に将来の自分に意味があるんだ!
と心に秘めて乗り越えるしかない…。
また他のスタッフやオーナーの考え方が合わないと思った時に、また新しいお店からリスタートする勇気もかなり必要。
(ここでもう美容業界はいいやって辞める人達がものすごく多い。離職率は70%、10人のうち3人しか残らない世界。)
そんな中で強い思いとギリギリの運を
私は持てていたからやってこれたのかなと思う。
何故持てたかと考えてみると
幼少時代の環境かなと気付きました。
父は普通の会社員。
母はパートで働いていて
サッカーをする兄が二人いる中で
私は絵を書くおとなしい少女でした。
上の兄は4つ上でかなりヤンチャで王様タイプでした。(下の兄は1つ上で優しい)
母がいない時間は
王様な兄にたくさんの命令をされていた。
上だから、男だから、俺の言うことをきけ!
という勝手な言動。
逆らえない恐怖をも植え付けられた。
同じ子供なのに、
何でこんなに不公平で理不尽な思いをしなきゃいけないんだろう。。
ずるい!くやしい!どうして!!
でも敵わない。
小学生の間はずっと耐えるしかなかった。
(ちなみに母はその兄の言動を全く気が付かなかったらしい。。)
中学生になる頃、
世間は『男女平等に働ける社会を』
とかって流れになっていて
働いてる母を見ていた私は
「男に負けないくらい
バリバリ働くんだ!
その為にも【手に職】の資格を取り
女性でも活躍出来る世界へ。
だから【美容師】は私にピッタリだ!!
そして…
兄を見返してやる!!
あの兄に認められたい!
すごいな、よくやった!敵わない…
と言わせるんだ!!!」
…それが私の原動力の始まり。
そのまま夢真っしぐらに進んだわけです。
(…それから約25年後、兄を見返しました!それはまた書いていきますが(^^)v
進んだけど、
本当に大変だった道のり。
今思う私の特徴として
【負けず嫌い、忍耐強い】
という点があったからこそ
ここまで来た、と心底思える。
あとは何故か【自信】があった。
それは自分を信じるという点で母が私を信じていてくれたこと。
そして【美術】の成績だけは人よりすごく褒められて得意だと自覚していたので
自分の【美的センス】はまぁまぁイケるのではないかとずっと思っていた。
そんな自分とこの環境で揉まれてから
この美容の世界に飛び込んでいったのでした。
つづきは【道のり7】へ